私がヘアドネーションに興味をもつようになったきっかけ~病気で髪が抜ける
名古屋・栄でPur hairという美容院をオープンして15年。
母親の薄毛がきっかけで育毛について深く学び始め、美容院ではカットカラーはもちろん、頭皮や抜け毛にお悩みの女性の相談にものっています。
プロによる正しい髪の知識をお伝えしていきます。
13年前に出会ったヘアドネーションから繋がる話ですが、髪の毛の寄付について私が興味をもつようになったきっかけのお話です。
ちょっと暗い話になりますので重い話が苦手な方は読まないでくださいね。
ヘアドネーション
私のお父さんの妹、つまり叔母さんは17年前に胃癌で亡くなりました。
自宅で着付け教室の先生をしている方で、上品でいつもオシャレな憧れの叔母さんでした。
ちょっと山奥に住んでいたので、オシャレな叔母さんはいつも1時間かけて街の美容院に行っていたそうです。
癌に気付く二ヶ月程前に、初めて私が働く美容院に来てくれました。
当時はまだカットの勉強中のJr.スタイリストだった私は、オシャレな叔母さんのカットをするのが怖くてオーナーにカットをお願いして、私はシャンプーを一生懸命しました。
「こんなに上手にシャンプーしてもらった事ないわ」
と、すごく褒めてくれて喜んでくれました(叔母バカ!?)
それから数ヶ月後、胃癌が発覚、末期の状態でした…
抗がん剤治療で髪の毛が抜けるようになるから、肩まであった髪の毛ですが、抜けてきた時のショックを少しでも和らげる為に、髪の毛をショートカットにするといいとお医者さんにアドバイスされたそうです。
なんせオシャレな叔母さんだから、髪の毛が無くなったら相当ショックをうけるだろうと、親戚達は良いカツラがないかと探していましたが、叔母さんは、髪の毛を短くすると覚悟を決めました。しかし、
「病院に出張で来てくれている美容師さんじゃなく、
ちゃんと要望を聞いて、美容院に行った時のようにカットしてほしい。」
と言っていたそうで、お父さんの姉である伯母さんが、私に病院でカットしてくれないかと言ってきました。
「もちろん私はカットしてあげたいです!
けど、まだ技術が少なく自信がない…そんな私のカットでいいの?」
そして病院に行き、病院のシャンプースペースで前かがみの辛い体勢になってもらいながらもシャンプーをして、まだカットに慣れていないので通常の倍くらいの時間をかけてぎこちないカットをしましたけど、叔母さんはすごく喜んでくれて、御礼にと、5000円も戴きました!
「そんなにもらえないよ」と言ったけど、親戚の人達が貰ってあげるべきだと言ってくれて、いいのかな~って思いながら有り難く戴いたのを今でもよく覚えています。
その時に戴いた「ゆうちゃん、ありがとう」と書いてある袋は今も大切に保管してあります。
髪の毛を切った前日、とても体調が悪かったと後から聞きました。
健康な私からは想像もつかないくらい辛い症状だと思いますが、そんな辛い時でも、叔母さんは辛い顔一つせず、綺麗になる為に喜んでカットさせてくれました。やっぱり女性は、髪の毛が命です。
今思うと姪の成長に対しても喜んでくれていたのかもしれません。
ちょっと切ない話でしたが、最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
普段私達は、髪の毛が伸びた、邪魔だと言って髪の毛を切っていますが、その切った髪の毛が、髪の毛を必要としている人の役に立てたら嬉しいですよね。
どのみちゴミとして捨ててしまうんだから、寄附しても損じゃないですよね!
あなたの髪が、小児ガンなどの治療過程や先天性無毛症、不慮の事故などで髪に悩みを抱えている誰かのためにオーダーメイドウィッグとして生まれ変わります。
カツラを作る為に寄付できる髪の毛には条件があります。
長さが31センチ以上
該当する方がいましたら是非ヘアドネーションをお勧めします。
ヘアドネーションとは日本語で髪の寄付です。
ヘアドネーションについては団体がありますので下のリンク先を参考にしてください。
名古屋・栄でPur hairという美容院をオープンして15年。
母親の薄毛がきっかけで育毛について深く学び始め、美容院ではカットカラーはもちろん、頭皮や抜け毛にお悩みの女性の相談にものっています。
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